「親も人間である以上、未熟で欠点だらけなのは当たり前」

私って、けっこう辛口な発言する時もあって、

周りの人間からは

「厳しいねえ」とか「相変わらず辛口だねえ」と言われてきたのですが、

でも、そういう辛口な私に、周囲は常に意見を求めてくるんですよね。

セラピストとしてお客様と接している時も同じで、

けして綺麗ごとばかり口にしているような、浮世離れしたセラピストではありません。

ドブ板踏んで人生歩いてきた人間特有の、

地に足付いたストレートな発言もするセラピストです。

でも、お客様に向かってキツイことを言うのではありませんよ!

 

お客様の心に共感して、

お客様の感情を取りだしてそのまんまを表現して言葉にするのです。

わかりやすく。

同じ感情になって、一緒に表現する。という感じでしょうか。

 

マツコ・デラックスさんが好きなのも、

そういう自分と似てるからかもしれません。

中村うさぎさんの文章も、裏表が無くてハートがあって、大好きです。

彼女のサイトで人生相談シリーズがあって、読者からの質問に回答してくれてるんですね。

現在は有料コンテンツになりましたが、

以前無料だった時のものは、今でも全文掲載されています。

その中でも秀逸なものを、今回シェア致します。全部頷けました。

 

「親も人間である以上、未熟で欠点だらけのは当たり前」

 

親なんてたいがいイラッとする存在なのですよ。 

私もたまに実家に顔を出したりしますが、

3日もいると親にイラッとし始めて、早々に東京に逃げ帰ります(笑)。 

まぁ、世の中には「親が大好き!」という人たちもいるので、

私たちのような人間は少数派なのかもしれませんが、

でも、無理に親を好きである必要もないじゃありませんか。 

 

職場や友人との人間関係と一緒で、親との関係も、所詮は相性の問題です。 

確かに親とは血が繋がってますが、他人と言う意味では他の人と変わりません。

親は、我々が人生で体験する「最初の他者」なのですよ。

そして他者というのは、基本的に「私」を理解してくれない異質な存在なのです。

だから、親があなたを理解してくれなかったり傷つけたりしても、

それは親の責任でもあなたの責任でもなく、

そもそも「他者」とはそういうものだ、と、考えるしかありません。

 

親は神様じゃありません。

私やあなたと同様、ただの未熟な人間です。

だから欠点だらけなのは当たり前です。

「親」という単なる人間に必要以上に期待したりするから、失望させられるのです。

 

私は思春期くらいまで、父親とは本当に仲が悪かった。

はっきり言って、大嫌いでした。

向こうも私のことを嫌いだったと思います。

で、しょっちゅうぶつかっては、時々殴られたりもしてました。

 

でもね、30代くらいになった頃、ふと気づいたのです。


子どもの頃にあんなに嫌いだった父親の年齢を、

いつの間にか、自分自身が追い越してしまっていることに。

そして、

今の自分がいい歳をして欠点だらけの人間である以上、

当時の父親も欠点だらけの若造に過ぎなかったのであり、それ考えたらお互い様じゃん、と。

 

30代、40代になって、自分が悟りでも開いて欠点のない人間に成長しているならともかく、

そんなご立派な人間なんてこの世にはほとんど存在しません。

ということは、

親だって一個の未熟な人間に過ぎないのは当然で、そんなの責めても仕方ないじゃん。


親だから子どもに対して完璧な存在であらねばならぬというのなら、

この世のほぼ98%(←いい加減な数字)の人間に「親になる資格」なんかありません。

 

親も人間である以上、未熟で欠点だらけなのは当たり前。 

そう気づいた時に、私は初めて、親を許すことができました。


それまでは、

「あんなことで殴られた」とか「あんなことを言われて傷ついた」とか、

父親が私にしてきた所業を思い出しては

悔しさと怒りで震えるような日々だったのです。

だけど、「親を許す」ことで、

私はようやく彼を自分と対等な視点から見ることができるようになり、

彼の支配から脱却することができました。 

 

そう、親を憎んでいるうちは、

あなたと親との関係は対等ではないのですよ。 

それはつまり、

あなたが未だに親に支配されているということに他ならないのです。

 

親から精神的に自立するには、

まず「親を許す」ことから始まるべきではないか

と私は思っています。

もちろん、ひどい虐待をしたとか、そういう親の場合は別ですけどね。

そりゃ許せなくて当然ですし、許してやる必要もありません。

そんな親なら、さっさと縁を切るべきです。

 

少し前に「毒親」というう言葉が流行り、私もそういう「毒親告発イベント」に行ってみたり

「毒親糾弾本」などを読んだりしてみました。

そして驚いたのは、

そういうイベントをやったり本を書いたりする人たちの言い分が

「親は私を理解してくれなかった」という、私に言わせれば子どもみたいに幼稚な内容だったことです。 

 

しつこいようですが、親なんてものは他者のひとりであり、

一個の未熟な人間に過ぎないのだから、

子どもを理解できないのなんて当たり前だし、世の中はそんな親ばかりです。

いい歳して、そんなことをブーブー言ってるおまえは、

そんじゃどんだけ完璧な人間なんだよ、と言いたくなりました。

 

彼女たちだって子どもを産んでみれば、

自分が完璧な母親になれないことにおのずと気づくはずです。

気づかなかったら、それは単なるバカです。

おそらく、自分の親と同等かそれ以上に未熟で愚かな人間ですよ。

バカは死ななきゃ治らないと言うので、

そういう人たちは死ぬまで己に無自覚で愚鈍な人生を歩むしかありません。

 

母親にイラッとする自分に罪悪感を抱く必要はありませんが、

それと同時に、

「あの女も欠点だらけのただの人間に過ぎないのだから仕方ない」と

母親を許してあげてください。

そうすれば、少しは気がラクになって、

いちいち母親に腹を立てることも少なるのではないかと思います。

 

私も最近は、親との関係をずいぶんと修復できました。

相変わらず実家に帰るとイラッとくることはありますが、

それでも昔みたいに怒りや恨みを募らせるようなことは一切ありません。

「あーあ、相変わらずだな、この人たちも」と微笑ましくさえ思い、

欠点だらけだけど好きな友人と縁を切らないように、

彼らとも付き合いを続けていられます。


短所もあれば長所もある……それが人間というものだからです。 

いちいち他人の欠点を許さず糾弾ばかりしてたら、友達いなくなっちゃうでしょ? 

まぁイヤな部分はあるけど愛すべき点もあるしな、

という感覚を他人に対して持たないと、

どんな人間関係も築けません。


親も友人と一緒です。

お節介だったり、無神経な発言をしたり、あなたを傷つけるような言動をしたりしますが、

それは他人なんだから仕方ないことです。

 

それでも許せないなら、そりゃよほど相性が悪いのだから、縁を切っちゃえばいいのです。 

どうしても好きになれない人間とは友達にもなれませんからね。 

私にも、一時期は仲良かったけど途中から嫌いになった友人が何人かいて、

そういう人たちとは今ではまったく交流をしてません。

親も同様に、あまりにもストレスが溜まるようなら、交流を断てばいいだけです。

 

以上が、睡眠不足で頭がボーっとしている中村からの精一杯のアドバイスです。

お役に立たなかったらごめんなさい。

 

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Onenessにいらっしゃるお客様には、自分の感情を抑えて我慢しすぎる癖がついていたり

親とか他人を責める以前に

「自分のせいで」とか「自分が悪い」と自分を責めてしまって

それが現在の身体の不調に影響している方が多いです。


中村うさぎさんも、自分の中から湧き出る色んな感情をさんざん味わいつくして

家出して親と離れたりして

何年もかかって、やっと、親を許すことができたようですしね。

 

憎しみや怒りの対象を、許せるのなら許して楽になりたい。

でも、どうやったらそうなれるのか、それが分からないから辛いんですよね。

 

Onenessにいらしたら、楽な気持ちになって、思いついたことは全部言って下さいね。

(私が勝手に拾っていきますが)

そのまんま、吐きだして下さい。

(言いたくなければ言わないでいいですよ)

親を初めとする他人に、

自分を理解してもらえなかった時、やっぱり寂しいじゃないですか。

誤解されたりしたら、ひどいこと言われたら、

頭にくるし、ショックで傷つくじゃないですか。

そういうの、ここで、言って下さい。

それも大切なデトックスで、その後に、新しく再生する道ができますから。